ハインライン『夏への扉』
夏が近づいてきたので、夏への扉を開いたが、来年以降は夏こなくてもいいかな、と思った。何せ暑いし。夏を満喫などするはずもないのだから、春でいい。春は良かった。春を満喫することとは花見というわけではなくて、すでに陽気が春だったと思うことで足りる。秋は陽気とか言っている間もなく冬になるので、諦めてすぐに春を待つしかない。春を待つこともまた良い。そのうえ春には夏を待つという醍醐味がある。つまり夏が来ればより嬉しくなる。あれ、何の話してる???
言ってることがおかしくなってしまったので、過去に遡って本文を修正しとこう。
夏が近づいてきたので、夏への扉を開いたが、もう読まなくていいかな、と思った。厚くないし。中身も軽いし。満喫などするはずもなかった。
本書を満喫することとは猫見というわけではなくて、発明家が、女に騙され、冷凍睡眠で未来に送られたが、彼はすでに幼い姪に愛されており、タイムマシンで過去へ戻って、色々頑張って、好きだった姪に大きくなったら冷凍睡眠に入ってもらうよう約束して結婚するのだ。ロリコン小説ということで事足りる。猫が活躍したとか行ってる間もなく冬眠に入るので、諦めて幼い姪を待つしかない。大きくなる姪を待つという醍醐味がある。つまり光源氏計画である。
なろう小説におけるざまぁ物でしかないと思うのだが、どうして未だにこれほど名作と名高いのか、不思議でならない。SFマガジンなどで人気投票をするとトップ10くらいに入ってくるけど、海外雑誌であるローカスとかでやると同じハインラインでも『月は無慈悲な女王』などは上位にくる一方で、本書は下の方にポツンとある。日本がズレてるのだろうか?(各国別人気比較とかないかな…)
- 作者: ロバート・A.ハインライン,Robert A. Heinlein,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/01/30
- メディア: 文庫
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