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Yefim Bronfman Plays Prokofiev Concertos and Sonatas

ブロンフマンの手による、プロコフィエフピアノソナタ全集、ピアノ協奏曲全集のボックス。

イェフィム・ブロンフマンと言えば、ロシア系イスラエル人ピアニストであり、そのスケールの大きさと正確無比な演奏は、ヴィルトゥオーゾの多い現代においても評判が高い。ラフマニノフのピアノ協奏曲3番(ピアコン3番)の演奏は、ホロヴィッツの1951年版を差し置いて、決定盤と言えるレベルである。

しかし、スタジオ盤ということで、このBoxは若干のパワー不足は否めない。技術は落ちても、リヒテルのライブ演奏の方がドライブ感が強い。たぶんライブで聴くと迫力が違うのかもしれないので、勿体ない。打鍵の正確さは文句無しで、非常に音離れも良くて、聴いていてソリッドなプロコフィエフというのを味わえるのは確かなのだが、6番の4楽章や、8番の3楽章、あるいは3番といった、とにかく疾走する楽曲は、それまでのソリッドなプロコフィエフに対比される、ダイナミックな一面があるはずなのだけど、そのへんがちょっと弱い。好みの問題ではあるのだけど。

とは言え、戦争ソナタの中でも、あの7番3楽章の、7拍子できもいアクセント(プロコフィエフに対する最高の褒め言葉)をこのスピードで弾き切るというのは、流石の一言に尽きる。

 

 

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