古川勝久『北朝鮮 核の資金源「国連捜査」秘録』

もはや感想書く時期を逸したようにも思うが、むしろ、こういう北朝鮮問題が穏やかなタイミングであるからこそ、忘れてはいけない問題とも言える。 タイトル的に怪しげな本かと思いきや、国際政治学者界隈で評判が良い。それもそのはずで、著者の古川先生の、…

小倉和夫、康仁徳『朝鮮半島 地政学クライシス 激動を読み解く政治経済シナリオ』

前回、ウォルツ、セーガン『核兵器の拡散』についてのエントリを書いてから、引き続き我が国の西方が騒がしいままである。 と言っても、ほとんどが我が国を飛び越してやり取りされているので、東西に挟まれて我が国はなすすべなく、手で頭を押さえてしゃがみ…

スコット・セーガン、ケネス・ウォルツ『核兵器の拡散』

最近、何やら我が国の西の方で、核兵器の話題が騒がしい。 ところで国際関係論の世界で核兵器の話題と言ったら、核抑止の話か、核拡散の話の二択に大別できる。しかし実質的には同じ話題かもしれない。 そもそも核についての話題は通常戦力とどう "質的" に…